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Spitfireの履歴 [Yellow Spitfire]

昨年より元気良く飛んでいるSpitfireですが、この機体は1993年に製作したものです。
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下の写真は93年当時です。
この時はウエザリングが得意ではなく出来たままの状態です。
今見るとプラモデルのようで実機感がないですね。
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立川模型愛好会というクラブで当然飛行場は自衛隊の立川基地。
実機の滑走路で端から端まで歩くと30分以上は掛かったと思います。
エンジンはOS BGXを載せていましたが、オーバーヒートに悩まされました。
焼付きのエンストで不時着し、ラジエターとエアースクープがコンクリートに削り取られてしまいました。
それ以来修理もせず作業部屋の奥深く眠ること10数年
一昨年にエンジンを載せ代えて飛ばしてみたくなり修理を開始した訳です。
Yellow Aircraftのパーツ在庫は完璧で、エアースクープ、ラジエター、キャノピーを注文すると
対応が迅速で1週間程で手元に届きます。

エンジンを載せ代えスタンドに置いている状態です。
所がこの後大事件が発生しました。
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なんと奥にある物を取ろうと機体を跨いでいる時にバランスを崩し、機体に倒れこんでしまいました。
結果がこれ! 数日、やる気が全く出ませんでした。
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しかし、また放って置くわけにもいかず修理開始です。
発泡翼のため上下にカーボンパイプを差込、エポキシレジンで接着しました。
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レジンが硬化するまでガムテープで押えています。
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硬化後、表面にマイクログラス(通常より厚い1.5oz)を貼り仕上げていきました。
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その後は、結局全塗装です。
迷彩の塗り分けに3Mのソフトテープを使いました。
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このテープを使うと境界線のボカシが簡単です。
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ガレージにて塗装中。
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胴体もかなりのダメージが有った為、裏からグラスで補強後塗装です。
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修理のついでに尾翼もバルサで作り直しました。
オリジナルはグラスで出来ていますが、ちょっと重いのでバルサにしました。
図面はRC UNIVERSE Warbirs and Warplanes のフォーラムで聞いたところ
親切にPDFで送ってくれた方がいました。
このフォーラムは製作記事が多数ありとても参考になります。
http://www.rcuniverse.com/forum/forumid_200/p_1/tmode_1/smode_1/tt.htm
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オリジナルの水平尾翼を取った状態
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サフェーサーで仕上げて差込、接着です。
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この時便利なのがレーザー水準器です。
これを使えば水平尾翼と垂直尾翼のアライメントは正確に90度が出ます。
ネットオークションで1,500円位で買えます。
因みに写真はP-47作業時です。
正確に水平・垂直のヒンジポイントにレーザーが当たっています。
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DA50に代えた為、新たにマフラーの製作です。
色々と物色しましたが、アルミの角パイプから作るのが一番簡単と判断しロー付けして完成です。
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エンジンとマフラーの仮組みの様子。
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悩みの種であったオーバーヒートは図のように考え解決いたしました。
ヘッドが出ていても空気の出口がないとオーバーヒートしてしまいます。
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エアースクープの裏側にあなを開け、ここから流れるようにしました。
林氏もこれを参考にしています。
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スケール機の見せ場であるコックピトはチェコのIn Zpanから取り寄せました。
非常によく出来ておりお勧めです。
http://www.inzpan.com/Supermarine_Spitfire_Cockpit_s/130.htm
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配線と配管を追加するとよりリアルに見えます。
レストア中の実機の写真があったのでこれを参考にしました。
林氏にこの写真のコピーを渡したら、非常に喜んでいました。
完成機だとコックピトの配線などは良く分かりませんね。
因みに下の写真は実機ではありませんよ。。。
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パイロットもスケール機にとっては重要なアイテムです。
私はここのパイロットが好きでP-47にも乗せています。
非常に軽量で助かります。
ドイツにあるパイロット屋さんです。社長であるAxelとはFacebook友達で毎日やり取りしています。
http://www.scalepilots.com/
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細かな転写式ステンシルはAeroloft Designsから取り寄せです。
かなりの機種がありスケールも言えば合わせてくれます。
http://aeroloft.com/precision%20scale%20dry%20transfers.htm
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塗料ですが、93年当時は模型用のウレタンしか知りませんでした。
乾きが遅く苦労したのを覚えています。
しかし自動車用のウレタンを知ってからは模型用などは使う気になりません。
乾きが早く作業性がとても良いのが魅力です。
私は関西ペイントのPG80を使っています。
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参考になれば幸いです。

最後に私は好きな機体を作るのを最大の目的としています。
当然、飛ばなければ大きなソリッドモデルに過ぎません。
飛ぶ為の性能とスケール化工作の歩留まりを何処に求めるかをいつも悩みます。
綺麗に離陸して問題なく飛行し着陸した時は、自分の工作技術が正しかったのだと自信と誇りを
実感出来る瞬間でもあります。 
これがスケール機に対する私の思いです。
Flying ScaleではなくScale&Flyingです。
私にとっては大きな違いです。




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